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複数枚折りの時代~復讐編~(4) リトライその2:レディメイド [折り紙]

複数枚折りの時代を書いた時から、
ペーパークラフトと折り紙の境界というものが気になっていた。
技法の自由度から単純に考えると「ペーパーアート目ペーパークラフト科折り紙属」という
分類になりそうなのだけれど、歴史的な出自は概ね独立であるようだし、
無理に包含関係を決めることは無いのかもしれない。
それでも、「アメノヒワシ」のおかげで、折り紙側からペーパークラフト側への
アプローチの1つの形が見えてきたように思う。

今回、作品を作るに当たり、1つのテーマを設けてみた。
それは「レディメイド」である。
ペーパークラフトと折り紙の違いについて「用紙形」を切り口として考えてみると、
 ペーパークラフト→任意形状
 アメノヒワシ→任意サイズの長方形(正方形?)
である。
これを、服飾のフルオーダー、イージーオーダーになぞらえて、
「レディメイド」に対応する条件として「同一サイズの正方形」を
対応させてみた、というわけ。

服飾におけるレディメイドの特長は「入手が容易」「安価」なので、
今回の制作方針も自然と定まってくる。
つまり「ペーパークラフトよりも労力を要するようではダメ」なのだ。
そこで、創作の中では、造形と工数のトレードオフを意識して、
お手軽かつコストパフォーマンスが高くなるように心がけた。

結果として、1枚の用紙で表現する部分が小さくなり、1体を形作るのに
50枚も使うはめになってしまった。
でも、狙い通り気軽に折ってみることができる作品になってくれたと思う。

10年くらい前に「同一サイズ不折正方形複数枚」という制約条件を考えていた。
その制約条件に対して、折り紙側からではなく、ペーパークラフト側から
1つの意味を与えることができたのはちょっと面白い感じがする。

補足:参考作品の追加 [折り紙]

そういえば、たぶん大きな影響を受けたと思われる作品を
挙げていませんでした。

探偵団コンベンション2016で吉野一生さん没後20周年ということで
企画展がありました。
「みんなで吉野作品を折ってこよう」というもので、直前になって
「トリケラトプス全身骨格」に着手してみたのですが、時間が取れず
リタイア。

何はともあれ、
「骨格かっこいい」
「こんな複雑な工程を何枚も折るのはなぁ」
という感想が、アプローチの選択に如実に現れているなぁ、
と思います。

複数枚折りの時代~復讐編~(3) リトライその1:目標の設定 [折り紙]

■解像度
さて、前回は16等分で不切正方形同一サイズという規定を設けていて、
人物を造形するのに、だいたい5~6枚を使うつもりでした。
用紙はレザック96おりひめ70kgを15cmサイズにして使っていました。

今回は、多くの作家さんの作例を目の当たりにして、
「もっと多くても良いんだ!」
と思うようになり、以下のような条件でスタートしました。

* 解像度:<=8等分
* 用紙:連量100kg(当初はタントセレクトTS-1, TS-10あたりを使用)
* 用紙サイズ:10cm(A4用紙から正方形を6枚切り出す)

1枚あたりが担当する情報量を減らして、難易度を下げようとしています。
なお、後半戦では、指が痛くなってきたのもあって、用紙を以下のように
変更しています。

* 用紙:連量70kgのクラフト紙
* 用紙サイズ:8.5cm(B5用紙から正方形を6枚切り出す)

■モチーフ
豊村さんの「アメノヒワシ」の衝撃が強かったので、ロボットものに
チャレンジすることにしました。

* あまりトゲトゲしていないデザイン
* 他の人が取り組んでいないモデル

ということで、永野護の「ファイブスター物語(FSS)」に登場する
モーターヘッド(MH)にターゲットを絞りました。
好きなデザインということもありますが、それ以外の理由が2つありました。
1つには、骨格に甲冑を被せるというデザインが構造を作る上で理解しやすかった。
もう1つの理由として、MHのデザインは甲冑を構成する面の重なりが特徴的なのですが、
面配置的アプローチをやってきた人間として、この点にとっつきやすさを感じたのでした。

まぁ、ガンダム系のように、腕や足を完全と装甲でくるむのはめんどくさそうだなぁ、
と思ったかもしれません。
「アメノヒワシ」がこっち系だったので、避けたのかもしれません。

余談ですが、私が好きなロボット物のデザインでマシーネンクリーガー(Ma.K)という
シリーズがあります。
というか、こういうスペースオペラ派生の生活感あふれる謎メカ系が大好きです。
Ma.KにするかMHにするか、スタート時点で少し迷ったのですが、Ma.Kの
曲線で構成された殻を折り紙で構成するイメージが全然つかめなかったので、
MHにしたのでした。

複数枚折りの時代~復讐編~(2) 最近の複合作品あれこれ [折り紙]

複数枚折りの時代を書いた当時、本格的に複合にチャレンジしていたのは
ゼニガメ男爵さんくらいだったと思います。

が、ここ数年で見ると、複合作品を発表されている方がかなり
増えました。
まず個人的に衝撃だったのが2014年の探偵団コンベンションで
展示されていた勝田さんのシマリスセキショクヤケイ(4枚複合のニワトリ)。
特に後者は、色分けもさることながら、全方位から鑑賞可能な
立体として高い完成度を誇る作品でした。

そして、この夏の探偵団コンベンションでは、豊村高志さんが
ペーパークラフトなのか折り紙なのか判断に迷う
複合作品『アメノヒワシ』を出品されて話題になりました。
http://origami.gr.jp/Contest/10th/index.html
今回、私が複合に再チャレンジした直接の原因は、豊村さんの
作品に触発されたところが大きいです。

この他にも、フチモト・ムネジさんがロボット作品の書籍を
出していますし、若手ではまっすさん(https://twitter.com/keiyamd3)
モニョニョさん(https://twitter.com/ymonyonyo)などが複合をメインに
創作されています。

私の論を読んで発奮してくれた人がここまで育って...(違
ここに挙げた数例の他にも、多くの作家さんが複合作品を
作っていますね。
なぜかロボットをモチーフとした作品を多く見かけるような気がします。
元々のデザインが、メカニカルであることを強調するために
「切れ目がある」ため、折り紙(特に複合)と親和性が高い、ということや、
アニメなどに登場する機体のカラーリングを再現したいという欲求、
そして、不切正方形一枚折りでは、エッジの効いた造形を
作るのが難しい、といった現実があり、「複合」という未開拓の分野を
自然に選択したのかもしれません。

こんな状況をつらつらと眺めているうちに
「今ならいけるかも!」
と私が思ったのも無理はないですね。

複数枚折りの時代~復讐編~(1) 復習 [折り紙]

ここ2か月ほど、ロボット系の複合折り紙に取り組んでいました。
なんとか形にできそうな目途がついたので、作るにあたってつらつらと
考えていたことを吐き出していこうと思います。

さて、その昔、当ブログで複数枚折りの時代(1)~不切一枚折り神話の終焉~
という記事を書いています。
その当時のスーパーコンプレックス作品に対する不満から、
新しい方向性を模索したい、という気持ち(だけ)を書き綴ったものです。
それから数年後、複数枚折りに初めてチャレンジしました(複数枚折りで人物(1))。
ですが、ノープランだったこともあり、きっちり頓挫。

いやー、このエントリを書くのに昔の記事を読み直してみたけど、
あれから10年近く経ってるんですね。
ついこの間のような気がしていたけど、のんびりすぎるにも程がある。

それにしても、その後、蛇腹系も折り技術のレベルがすごく上がって
「見れる」ようになったのはビックリでした。
長生きはするもんだ(と言えるほどまで生きてない)。
特に、ここ2年くらいは「折り紙造形のレベルが一段上がった」
という感じがしています。
神谷以降の長いトンネルを抜けて、新しいステージが始まったなー、
と嬉しく思っています。

さてさて、閑話休題(で次に続く)。

シノノメサカタザメ(試作) [折り紙]

魚類の中でとっつきやすそうだなー、と思っているのが軟骨魚類。
素人にも形状の差異がわかりやすい気がします。

最初に取り組んでみたのが「シノノメサカタザメ」。
頭はエイ、体はサメという素敵生物なのに、作例がほとんど見つからない。
検索で見つかったのはBasilioさんの作品くらい。
これは狙い目ですね、ということで作ってみたのがこちら。
guitarfish_20160911as.jpg

頭の形は気に入っているのですが、実物の特徴を表現できてないのと、
しっぽのボリューム不足で試作止まりになりそうな感じ。

cp_bowmouth_guiterfish_20160907.png

初音ミク(グラフィグ風)(20160828) [折り紙]

コマツさんのブログエントリ初音ミク折り紙まとめに触発されました。

特に、コマツさん自身の作品を見て、初音ミクという記号が、
折り紙作品として扱いやすい抽象性をもつようになった、
少なくとも、日本国内において、初音ミクはサンタクロースに
匹敵する人物キャラクターのモチーフ足りえる、と言えるのでは...
それなら...と思い立ったわけです。

小松さんのがテルテル坊主系に見えたので、「おひなさま風にしようか」
と思って折りはじめたのですが、どこをどう間違ったのか、
出来上がったものがこちら。
miku_graphig_20160828bs.jpg

うん、グラフィグだね。
正確に言うと、グラフィグ派生のUTAUTOWN風だね。

実を言うと、2015年3月に関根さんがグラフィグマスコット(初音ミク)を発表された後、
まねっこしようとしてダメだった過去があるので、これは嬉しい誤算。

コマツさんの作品と同じく、カドをカドとして折らない、レリーフ調に
しているため、15cmで十分に折れます。
あと、頭のところにポケットがあるので、そこに吹き出しをつけるのが
楽しい。

miku_graphig_20160828cs.jpg

miku_birthday_2016.jpg

展開図はざっとこんな感じ。
青い線が胴体の立体化用、赤い線が髪のラインを決める用。
その他、立体化後につける細かい線は省略。

cp_miku-graphig_20160828.png

シマスカンク(20160718) [折り紙]

シマスカンク。

skunk_20160830as.jpg

めずらしく背割れなし、腹割れのみの造形となった。
正方基本形からスッキリした手順で色分けパズルの解を
作れるのが自慢できる点。
逆に、色分け以外には見るべきところがない。

本来、白い模様は一繋がりなのだけれど、この作品では市松に
繋がっている。
それでも特に違和感が無いのはおもしろいな、と思う。

cp_skunk_20160713.png

上の展開図は、基本形(色分けパズルまで)のみ。
ここからもう少し22.5°で折り進めたものが下図です。

cp_skunk_20160718.png

ニワトリ(20160618) [折り紙]

来年の干支に向けて、ということでチャレンジしてみた作品。
ニワトリは、これまでに何度も作ろうとしてうまくいった試しがないので、
半分あきらめ気味にスタートしたのですが、きれいに形になってくれました。

chicken_20160723s.jpg

中村楓さんのスティラコサウルスやステゴサウルスに影響を受けたのか、
自分らしくない、重量感のあるかっこいい造形になってしまった。

それと、上半身は線の多さ(情報量の多さ)で、下半身(というかしっぽ?)は
面の大きさでアピールしていて、その対比がおもしろいかなと思っている。

尻尾周りは勝田さんの先例がある模様。
http://ong.blog.shinobi.jp/%E6%8A%98%E3%82%B4%E3%83%9F/%E8%A3%8F%E5%BA%AD%E3%81%AB%E3%81%AF%E4%BA%8C%E7%BE%BD%E5%BA%AD%E3%81%AB%E3%81%AF%E4%BA%8C%E7%BE%BD%E3%83%8B%E3%83%AF%E3%83%88%E3%83%AA%E3%81%8C%E3%81%84%E3%82%8B

展開図はこちら。
魚の基本形から折っていきます。
実は、肉髯の折り出しは少し無理をしていて、下図はその手前まで。
cp_chicken_20160618.png


蝶(的な何か)(20150802試作) [折り紙]

コマツさんのご指導に従い、最低限の記録だけでも残しておくことにしました。

まずこれ。
butterfly_20150802s.jpg

今井さんの蝶シリーズに刺激されて作ってみた、というもの。
「だいたい風船の基本形」
「胴体は細くする必要なし」
「胴体というか、頭と尻尾が少し見えてればOK」
というコンセプトのみをいただいて、15°系で換骨奪胎してみた。
きれいなシルエットが取り出せたけど、どうみても蝶じゃありません。
蛾ならば、こういうのがいるかもしれないです。

展開図はこちら。
cp_butterfly_20150802.png
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